仕事をしながら子育てをするママにとって、保育園の入園は必要不可欠です。
お子さんを預けると、仕事を休まなくてよいと思いますよね?
しかし、子どもは毎日元気に保育園へは行ってくれません。
慣らし保育の期間でも熱を出したり、たくさんの保育園の洗礼を受けます。
中でも一番厄介なのが感染症で、次々にウイルスに感染し、お迎えの連絡が入ります。
感染症にかかると当然登園出来ませんし、仕事も休まなくてはいけません。
そして子供がもらってきたウイルスは、仕事で疲れている私達親にもあっという間に家庭内感染してしまいます。
自分も辛いのに、子供の看病をしながらの家事はまさに地獄です。
どのような感染症があり、どう対策すればよいのかみてみましょう。
\子どもは家の中でも怪我をする!/

感染症
子供同士は距離感が近く衛生観念も未熟です。
保育園で集団生活が始まると、あっという間に様々な感染症が流行してしまいます。
中でも多いのが、
- 手足口病
- ウイルス性胃腸炎
- 嘔吐下痢
- 突発性発疹
- とびひ
等は、毎年流行する感染症です。
そして何年かに一度の周期で頭しらみが流行する事もあります。
子供を産む前は、聞いた事のないような感染症だらけです。
「しらみなんてまだいるの?」と不思議に思う方も多いと思いますが、本当に流行してしまうのが集団生活の怖いところです。
手足口病
手足口病は、口の中や、手足などに水疱性の発疹が出る、ウイルスの感染によって起こる感染症です。
主に5歳以下の子どもを中心に、夏に流行します。
と言っても、夏以外に感染しない訳ではなく冬でも感染します。
病気の原因となるウイルスは、主にコクサッキーウイルスA6、A16、エンテロウイルス71(EV71)で、その他、コクサッキーウイルスA10などが原因になることもあります。
ウイルスの感染経路
感染経路は、飛沫感染、接触感染、糞口感染(便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染すること)と言われています。
小さい子が集団生活している保育施設や幼稚園などでは、ほとんどの子が一度は感染する感染症です。
子ども同士は生活距離が近く、濃厚接触が生じやすい環境です。
衛生観念がまだ発達していないことから、施設の中で手足口病の患者が発生した場合には、集団感染が起こりやすいです。
また、乳幼児では原因となるウイルスに感染した経験のない者の割合が高いため、感染した子どもの多くが発病します。
症状
感染から3~5日後に、口の中、手のひら、足底や足背などに2~3mmの水疱性発疹が出ます。
発熱は約3分の1にみられますが、高熱が続くことは通常はなく、ほとんどの発病者が数日間のうちに治る病気です。
大人が感染すると、酷い口内炎に悩まされます。

私が感染した時は、大きな口内炎が何個もできて口内裂傷しているような状態でした。
食事中とても痛かったです。
予防対策について
手足口病には有効なワクチンはなく、予防できる薬もありません。
比較的長い期間、便などからウイルスが排泄される為、集団生活での感染予防がとても難しい感染症です。
手足口病は発病しても比較的症状が軽い為、絶対に感染してはいけない病気ではありません。
ほとんどの人が子どもの間にかかった経験があり、免疫をつけてきた感染症です。
一般的な感染対策は、接触感染を予防するために手洗いをしっかりとすることと、排泄物を適切に処理することです。
手洗いは流水と石けんで十分に行い、タオルの共用はしてはいけません。
ウイルス性胃腸炎・嘔吐下痢
おなかの風邪とも言われるのがウイルス性胃腸炎です。
ウイルスが胃腸に入り込んで胃腸の働きを悪くするために、嘔吐や下痢の症状があります。
ロタウイルス・アデノウイルス・ノロウイルスなどが原因です。
感染経路
人から人、汚染された水や食品からの感染と様々な感染経路が考えられますが、保育園での集団生活では人から人への感染が多いようです。
感染者の嘔吐物や便を触った手やその手で触れた物を介して口に入り感染します。
症状
ウイルスの作用で胃腸の働きが悪くなるため、消化吸収能力が小さくなっています。
小さくなったお腹の受け皿に対して、多くの食べ物や飲み物が入ると、器からこぼれるように、嘔吐したり、下痢をしたりします。
特別な治療方法がない為、脱水を防ぐためのこまめな水分補給、安静、整腸剤内服などの対症療法で治療します。
予防対策について
ロタウイルスのみ予防接種があります。
それ以外はワクチンがない為、日ごろの手洗いが重要になります。
家族に感染者が出たら、手洗い後のタオルは共用は避けましょう。
個人用タオルかペーパータオルを使用するようにし、お風呂も最後に入ってもらうようにしましょう。

ノロウイルスに感染している場合もありますので、飲食店従事者の親が感染した場合は検査してもらいましょう!
とびひ
とびひとは「伝染性膿痂疹」(でんせんせいのうかしん)の事です。
「掻いている所にどんどん移っていく様」がまるで「火事の飛び火」のように見えるため「とびひ」という名称で知られています。
原因
皮膚にもともといる菌である黄色ブドウ球菌やレンサ球菌が原因の皮膚の感染症です。
通常皮膚は「角質」というバリアに守られています。
しかし免疫力がまだ弱い乳幼児や、もともと皮膚のバリア機能が弱いアトピー性皮膚炎の方に起こりやすいと言われています。
そして保育園で気をつけなければならないのは、虫刺されによる「とびひ」です。
虫刺されや汗による湿疹などのかゆみで皮膚を掻きこわし、崩れた部分から菌が侵入し「とびひ」として発症するのです。
「とびひ」は掻いた部分だけでなく接触でどんどん人に移るため、注意が必要です。

保育園は園庭に植物が多く、蚊がとても多いです!
肌の弱いお子様は大きく腫れて跡になる事もあります。
予防対策について
皮膚の菌を殺菌する抗生剤の塗り薬や飲み薬を用いて治療します。
とびひかどうかの見極めは素人には難しいです。
皮膚の弱いお子さまは早めに医師の判断を仰いだほうが良いと思います。
掻きむしるとどんどん広がりますので、患部を覆い清潔に保ちましょう。
覆うことによって、きょうだいに移す可能性も防ぐ事ができます。
まとめ
感染症の予防はこまめな手洗いが重要ですが、実際は症状が出てからでないと感染症にかかっている事には気付きにくいものです。
特に母親は子供と密に接し、食べ残しを食べたりタオルの共有をしている事がとても多いです。
気付いた時には自分も感染しているというパターンがとても多いため、子供がいつもと様子が違う時は食事の共有は控えましょう!
実際に私もほとんどの感染症を子どもから移され、手足口病の時は重症化しとても大変な思いをしました。
小さな子供がいると家庭内感染を避ける事は難しく、一人感染するとあっという間に全員が感染してしまいます。
そんな時に家事を夫婦で分担出来ると、とても助かります。
日ごろから自分一人だけで対処しなくてよいように、家族でルールを決めておく事が大切だと思います。
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