不妊検査ってどんな検査をするの?
排卵や子宮・精子の状態・ホルモンの数値等妊娠出来るかを検査するの?
これから不妊検査を受けようと思う方は、疑問がたくさんあると思います。
私の通っていた福岡市のクリニックでは、1周期でこれらの項目を内診や血液検査で調べていきました。
- 子宮頸がん・クラミジア検査
- 血液検査・内診で卵胞の大きさ、子宮内膜の計測
- 排卵日がおよそ確認できたらタイミング指導
- 指定された日にタイミングをとりフーナー検査
約3,500~4,000円程度でおおよその検査ができました。
私達夫婦はこの最初の検査で、
- 夫の男性不妊
- 私の甲状腺機能低下症
が発覚し、それぞれの専門病院で精密検査を受ける事になりました。
不妊検査の流れは
●初診
|
子宮頸がん・クラミジア検査
|
●生理開始10日後の受診
|
血液検査・内診で卵胞の大きさ、子宮内膜の計測
|
●排卵前2日頃再診
|
排卵日がおよそ確認できたらタイミング指導
|
●予想排卵日に再診
|
指定された日にタイミングをとりフーナー検査
●フーナー検査にひっかかたら精液検査
主にこのような流れで検査を行います。
フーナー検査をパス出来れば、夫側の検査は終了です。
男性はクリニックに行かなくても、基本この検査をパス出来れば検査終了なんですよ。
しぶってるご主人、こんなに簡単に終わるのでさっさと検査に応じてあげてくださいね~!!
不妊検査とブライダルチェックの違い
不妊検査とブライダルチェックを同じものと思っている方も多いかと思います。
実は二つの検査には違いがあります。
ブライダルチェック
ブライダルチェックとは、
母体や胎児に影響のある感染症・疾患の有無、妊娠や出産の妨げになるような疾患がないかを調べる検査
の事で、一回の受診で完了する検査です。
風疹抗体、クラミジア、淋菌、膣内一般細菌培養検査、梅毒、HIV、B・C型肝炎、子宮頸がん検診、子宮・卵管のエコー検査(内診)等の検査を主に行います。
不妊検査
不妊検査とは、
妊娠を妨げている根本的な原因を解明するための検査
で、原因の特定の為に生理周期に合わせて行う検査です。
その為何度も通院する必要があり、時間がかかります。
不妊検査を始める時期はいつから?
不妊検査は生理周期に合わせ、その時期に合った検査を行います。
排卵日前後の検査が多くなり、その周期で出来なかった検査は、次周期で行っていきます。
生理が終わったころに初診の予約をしておくと、順序良く検査していけますよ!
不妊検査の流れ
血液検査
脳の一部である下垂体から分泌される性腺刺激ホルモンを調べ、
- 卵子の成長・排卵に関与する卵胞刺激ホルモン(FSH)
- 黄体化ホルモン(LH)
- 母乳分泌や排卵に関与するプロラクチン(PRL)
- 甲状腺刺激ホルモン(TSH)
これらの項目を、生理開始10日後頃に血液検査で調べます。
私の通っていたクリニックでは保険適用内の検査なので、約1,500円程で検査してもらえました。
内診(卵胞・子宮内膜チェック)
●卵胞チェック
月経後から、
10mm未満では1日に約1mmずつ
↓
10mm以上になると1日に約2mmずつ大きくなる。
18〜20mmで排卵することが多いとされています。
月経開始10日後に一度確認し、そこでおおよその排卵日を推定します。
その推定排卵日の2~3日前から通院しながら、実際の排卵日を探っていきます。
20mmくらいになるまで、1~2日おきに内診で確認しながら排卵日を推測していきます。
排卵日が決まるまで何度も通院しなければならず一番大変な時期です。
排卵日を探るため、
明日の午前中に予約入れてね
こんな事もよく言われます。
急な通院も増え、仕事にも支障が出る事が多くなります。
●子宮内膜チェック
受精卵が着床する子宮内膜は、月経後から1日に約1mmずつ厚くなり、7mm以上で受精可能、排卵直前には10mm以上になることが多いと言われています。
子宮内膜が厚くならない方はホルモン補充の指導があります。
排卵期のタイミング指導
排卵日が決まると、排卵日の2日前頃~当日あたりにタイミングをとるように指示されます。
2回程指定されるので、その日に合わせてタイミングをとります。
フーナー検査がある場合は、予約時間の12時間前からタイミングをとります。
それより前にタイミングをとってしまうと、正しい検査結果が出ない事があるようです。
クリニックの予約の1時間前にタイミングをとった、なんて猛者もいましたよ!
フーナー検査
検査指定日の前日の夜または当日の朝に性交を持ち、子宮頚管粘膜内の精子の数・運動性を調べます。
- 精子の数・運動性が悪い
- 子宮頚管粘膜の状態が不良
このような場合には精子が子宮の中に入っていけない事があり、不妊の原因となるそうです。
予想排卵日の1~2日前に超音波検査で卵胞の大きさを測定し、頚管粘膜量を調べて検査日が決まります。
私の通うクリニックでは保険適用内で、約500円程で検査してもらえました。
検査結果(フーナー検査・血液検査)
フーナー検査
指定日にタイミングをとり検査を行いました。
検査は卵胞・子宮内膜のチェック後、軽く粘膜を擦り取るようにして一瞬で終わりました。
診察室に戻ると、何やら先生が顕微鏡で見ています。
0、0、1。
と看護師さんに告げ、看護師さんもPCに入力しています。
0、0、1・・・?
すると先生が、
今言った0、0、1と言うのは、生きてるの0、生きてるけど動いてないの0、死体が1って意味だから。
と言いました。
幸いにも突然自分の中でプラス思考が働き、「とりあえず1匹でもいて良かった。」となぜか思ったことを今でもよく覚えています。
それ程までに衝撃をうけました。
ご主人の精子に問題があるね。精液検査しよう。話はその結果が出てから!
フーナー検査で夫の精液に問題がある事が確定し、詳しく検査する為に精液検査を受ける事になりました。
\男性不妊検査は泌尿器科で!/
血液検査(甲状腺ホルモン)
続いて血液検査の結果です。
あなたもね、血液検査で甲状腺ホルモンに異常があります。
専門病院で検査してもらってからしか不妊治療は出来ません。
紹介状書くので見てもらってね!
私の血液検査も、甲状腺ホルモンに異常がある事は発覚し、専門病院で詳しく検査する事になりました。
検査の結果、夫婦ともに詳しく再検査する事となってしまいました。
\不妊原因にも?甲状腺機能低下症/
精液検査
フーナー検査不良だった為、精液検査を受けました。
私の通う不妊治療専門のクリニックで検査をすると 1,160円 で精液検査を受けられました。
検査の流れは、
●自宅で採精
|
●病院に持参
女性の不妊検査と違って、こんなに簡単に検査してもらえます。
自宅で採精
あらかじめクリニックで専用の採精カップをもらい、決められた日の朝夫に採精してもらいます。
病院に持参
紙袋に入れ、病院に持参する。
常温の時点で死んでいるのでは・・・?
とも思ったのですが、余計な事はしないようにとの指示でしたのでそのまま受付に提出しました。
検査の結果、ちゃんと生きていたので本当に常温で大丈夫でした。
検査結果(精液検査)
検査結果が出て診察室に入ると、先生は何やら神妙な顔つきでため息をついていました。
これが検査結果ね。
正直ね、こんな数値見た事ないんだよね。
ご主人、ちゃんと出したって言ってた?
どういう事でしょうか?
運動量、濃度はもちろんだけど、精液量が少なすぎるんだよね。
もうね、すずめの涙くらいの量だよこれ。
そんな事私に言われても、一般的な精液量など知らないので答えようがありません。
せめて確認していれば良かったのですが・・・。
男性不妊専門の病院を紹介するので、ご主人の検査をしてもらって下さい。
と言われ、その日は紹介状を受け取り帰る事になりました。
\泌尿器科で精液検査は出来ます!/
まとめ
不妊検査は、まず基本の検査を1周期かけて行います。
- 子宮頸がん・クラミジア検査
- 血液検査・内診で卵胞の大きさ、子宮内膜の計測
- 排卵日がおよそ確認できたらタイミング指導
- 指定された日にタイミングをとりフーナー検査
この基本検査をパス
↓
タイミング指導を何周期か行う。
検査に引っかかった場合
↓
各項目の詳しい検査や治療が始まります。
女性はこれ以外にも卵管造影という、とても痛いと言われている検査があります。
私はフーナー検査で精子に異常がある事が分かったので、卵管造影検査は受けてないのでわかりません。すみません・・・。
この記事で書いた検査は、あくまで私が通うクリニックで2014年当時行っていた検査であり、私達夫婦が受けるべきだった検査です。
ご夫婦の不妊状況により受ける検査は変わってきますので、各クリニックでご確認ください。