不妊の原因は夫婦それぞれ千差万別ではありますが、男性不妊が原因となると妻の立場としてもとても辛いものです。
例え男性不妊であっても奇跡の自然妊娠をした、なんてブログを見つけると自分達も妊娠出来るのではないかと妻側は期待するものです。
しかし当の本人の夫は生活改善をする訳でもなく、あくまで不妊治療は妻まかせ。
こんな日常で夫にイライラするなんて、日常茶飯事なのです。
そして、不妊の原因はたいていが女性だと思っている方が多数を占める現在の日本。
ましては私達の親世代だと、「まさか自分の息子に原因がある訳ない。」と思っている方もとても多いと思います。
実際に私達が報告した時も、「まさかうちの息子が原因だなんて思わなかった」という反応をされました。
私たち夫婦が義両親・実母に話した時の状況をまとめてみました。
男性不妊検査のお話はこちらから!
男性不妊の原因
男性不妊の原因として多くあげられるのが、精巣静脈瘤は良く聞く病名だと思います。
この場合、手術する事により静脈瘤が切除出来精液の状態が改善出来れば、自然妊娠も望む事が出来るかもしれません。
しかし、大抵の場合が原因不明の男性不妊と診断される事が多いと思います。
実際に私達夫婦も原因不明の男性不妊と診断され、最後まで原因は分からないままでした。
- 夫の親戚に男性不妊は一人もいない。
- 喫煙以外、大きな原因となるような生活習慣がない。
- 精液量以外、見た目の特徴はない。
実母の反応
まずは、私の母に男性不妊の話をしてみました。
母の反応は、
精子がいないって事?
それって男じゃないじゃん。
なかなかきつい反応でした(笑)
実際には精子がいないのではなく、自然妊娠させられる精子がいない、という診断で、精子が少ないからといって男性として機能していないという訳ではないという事を丁寧に説明しました。
不妊症という病気の知識のない人の反応としては普通の反応なのだとは思いますが、「男ではない」という言葉はなかなかの破壊力でした。
何度も説明して、ようやく理解はしてもらえましたが、
どうして夫君が原因なのに、自分の娘が辛い治療を受けなければならないの?
そこは納得いかない。
という反応でした。
私が母の立場なら同じように思うだろうし、母親が娘を思う気持ちとしては間違っていませんが、夫との板挟みの立場としては辛かったです。
そして何より辛かったのが、そんな母の気持ちも知っているのに、夫が何一つ生活改善をしなかった事でした。
義姉の反応
義両親に話しをする前に、義姉に話しをしました。
義姉とはとても仲が良いので、一旦相談してみると、
それはとても辛かったね。
なかなか子供が出来ないから、何か原因があるのかなとは思っていたのだけど・・・。
私が先にうちの親に話してみようか?
とても親身に話を聞いてくれて、先に簡単に義両親に話しをしてもらう事になりました。
義両親の反応
不妊治療と関係なく普段から義両親との関係は良好で、二人を傷付けたくなく一心で当初は不妊治療をしている事は伏せていました。
しかし、顕微授精をする事になり治療が長引きそうでしたので報告する事になりました。
義姉が先に話しをしていたので、義両親の最初の反応は分からないのですが、
あなたに苦労をかけて本当に申し訳ない。
あなたが辛ければ、無理をして治療する必要はないからね。
本当にごめんね。
お父さんも何も問題なかったから、まさかうちの息子に原因があるなんて思わなかった・・・。
義両親ともに私の事を気遣ってくれて、とても気持ちが楽になりました。
義母は今にも泣き出しそうで、逆に私も申し訳ない気持ちになりました。
しかし、「うちの息子に原因があるなんて思わなかった。」という事は、やっぱり私が疑われていたのかな?と思ってしまいました(笑)
まぁ、普段の生活ぶりからそう思われても仕方ないので気にはなりませんでした。
まとめ
実母・義両親ともに話をしてみて、
- 実母のほうがはっきりした言葉で反応される。
- 義両親に話す場合は、ワンクッションになってくれる家族がいると報告しやすい。
と思いました。
普段から良好な関係だったからこそスムーズに話しが進みましたが、険悪な関係だと話がこじれる場合もあると思います。
男性不妊の場合は、夫自身や夫の家族に話しをしてもらうのが一番良いと思います。
※義姉に話してもらっていましたが、夫自身からもきちんと先に説明してもらっていました。
親世代が相手だと、不妊治療は決して一般的ではありません。
きちんと説明出来るように、まずは自分自身が不妊治療をしっかりと理解しておく事も重要だと思います。