胚移植とは良好胚の1~2個を細くやわらかい子宮内移植カテーテル内に少量の培養液と伴に胚を吸引し、超音波で観察しながら子宮内膜へ戻す事です。
数日後、胚は子宮内膜にもぐりこみ、そこで分裂を開始すれば着床が成り立ち妊娠が成立します。
多くの胚が順調な発育をし余剰胚がある場合には再凍結し、次回以降の移植に備えます。
二人目不妊の治療がいよいよ始まりました。
前回の余剰胚が凍結保存してある為、今回は採卵なしで移植のステップからの治療開始です。
不妊治療の妊娠への最後のステップの胚移植。
体外受精(顕微)もいよいよ最終段階です。
クリニックの方針や各患者の胚の状態によって、初期胚を移植したり、胚盤胞を移植したり、二段階移植をしたりと様々な方法があります。
私も初期胚・胚盤胞とそれぞれの移植周期によって様々でした。
今回2回目の移植は5日目グレード4BBの胚盤胞を移植しました。
しかし、今回は妊娠に至りませんでした。
妊娠した周期との違いをまとめてみました。
胚盤胞移植
胚移植をする時によく聞く「 胚盤胞 」ですが、胚盤胞とは5日目まで追加培養し育った胚の事を胚盤胞と言います。
この方法で移植すると、3日目8細胞期胚と比べて妊娠率が上昇すると言われています。
その為、胚盤胞まで培養して移植するパターンがとても多いのです。
しかし胚盤胞移植にはリスクもあり、8細胞期胚から胚盤胞まで育つ確率が低い為胚盤胞まで育たなければその周期の移植は無くなってしまいます。
凍結胚移植 移植周期②
移植周期の一周期前に受診
一人目を妊娠して以来来院していなかった為、子宮に異常がないか等あらかじめ確認しておくために移植を考えていた月の一か月前に一度診察してもらいました。
特に異常は見つからなかった為、次周期からの移植に向けての準備が始まりました。
久しぶりの来院だった為再診療も含め、2,440円でした。
生理開始後10日後~通院開始
生理開始10後から通院を開始し、超音波で卵胞チェックをして排卵日を探っていきます。
前回と同じで自分自身の自然排卵に合わせて移植していくので、本来の自然妊娠と同じように受精卵を迎える準備をしていきます。
生理開始して10日目に受診しましたが、
まーだまだだね!
また5日後に受診して!
前回と全く同じで排卵はまだまだ先のようでした。
超音波検査のみだった為、380円でした。
今度は生理開始から15日後の受診、
もうそろそろだけど、尿検査はまだ反応してないから
3日後にもう一度確認してみましょう。
尿LHチェックと超音波検査で、700円でした。
更に3日後の受診で、
尿検査も反応出てるので、今日排卵を促す注射を打って明日排卵しているか確認します。
尿LHチェック、超音波検査、注射で、2,270円でした。
翌日の受診で、
排卵したね!
移植は4日目か5日目どっちにする?
今回も5日目でお願いします。
じゃー5日後、11時に来てください!
移植は5日目で決定しました。
超音波検査で、380円でした。
胚移植2日前
胚移植の2日前に受精卵を解凍し始めます。
今回は3個解凍しました。
胚移植当日
来院前
前回の注意を踏まえて、今回はあまり尿を溜めずに病院へ向かいました。
その為、来院時には程良く尿が溜まった状態でした。
来院する際の注意事項はこちらでご確認ください!
来院後
順番が来たら胚培養師さんから移植する胚の説明があります。
今回はこちらの5日目のグレード4BBの胚盤胞を移植します。
他の卵は廃棄となりました。
これが実際に移植した胚盤胞です。
なかなか綺麗でグレードも十分でした。
今回からは移植する卵の写真を頂けました。
これは前回と比べてどうなんですか?
前回が5日目初期胚で妊娠しているとなると、今回のほうがグレードが良いので妊娠する可能性は高そうですね!
どうやら今回のほうが妊娠の可能性がより高い卵だという事がわかり、一安心しました。
残りの卵は廃棄させて頂いています。
ちなみに廃棄された残り2個の卵は3CCでした。
勝手に廃棄されてしまうんだ・・・。
妊娠する可能性が0ではないのなら保存しておいて欲しいのに。
3CCと確かにグレードは低いのですが、 治療している私達にとってはどれも大切で貴重な卵です。
仮にもまだ生きている卵なのに勝手に、処分されてしまうのは納得がいきませんでした。
せめて同意を得てから処分して欲しいなと思いました。
説明を聞いたら前回と同じ手順で移植していきます。
移植の手順はこちらでご確認ください!
再凍結は無かったので、合計約60,000円でした。
妊娠判定日まで
前回一度目の移植で妊娠しているし、今回は更に可能性が高い胚を移植しているのできっと妊娠するだろうと少し余裕を持っていました。
しかし移植6日目、基礎体温に異変が起こります。
前回妊娠していた時は一度も36.7℃を下回る事のなかった基礎体温が36.6℃代に下がってしまったのです。
そしてその翌日、妊娠判定日の2日前に生理が始まってしまいました。
良好胚だと言われて自身満々だったのに・・・。
何がいけなかったんだろう・・・。
妊娠判定日
移植から10日後の妊娠判定日、生理が始まってはいましたがわずかな望みをかけて妊娠検査をしました。
実は着床出血だった、なんて奇跡起こらないかな・・・。
もちろん奇跡なんて起こるはずもなく、見事に陰性でした。
先生の説明で、
今回は陰性だったけどね、そもそもあなた前回が運良すぎるから!
まだ卵は沢山あるから次がんばってね!
今回妊娠しなかった原因て何なんですかね?
卵の問題!
ただそれだけ!
卵の問題・・・と言われても少々納得が出来ない部分はあるのですが、今回は二人目最初の移植だったという事で次回以降がんばろうと思いました。
まとめ
今回も自然周期法で移植しましたが、通院回数は前回よりは少なく済みました。
今回の移植で、
- 排卵日が早く特定出来れば通院回数は少なくて済む。
- 良好胚であっても妊娠出来るとは限らない。
という事がわかりました。
このときはまだ卵のストックはあるし、そのうち妊娠するだろうと軽く考えていましたが後にとても後悔することになります。
そのお話はまた次回以降まとめていこうと思っています。