いよいよ顕微授精も最終局面、不妊治療の最後のステップ凍結胚移植です。
凍結胚移植には自然周期法と人工周期(ホルモン補充周期)法があり、自然周期法は自身の自然な排卵に合わせて胚移植をする方法で、人工周期はホルモン剤で排卵をコントロールして胚移植する方法です。
それぞれにメリット・デメリットがあり、費用やスケジュールも異なります。
- これから体外受精・顕微授精を受ける事を検討している方
- 体外受精・顕微授精の流れ知りたい方
- 体外受精・顕微授精の治療方法を知りたい方
- 胚移植の流れ・方法・費用を知りたい方
凍結胚移植の方法をメリット・デメリットを合わせてご紹介していきます。
凍結胚移植
採卵周期でOHSS(卵巣過剰刺激症候群)になった場合その周期での新鮮胚移植が出来ない為、翌月以降凍結胚移植となります。

少しでも早く治療を進めたいのでOHSSでも移植をしてしまいたいと思いがちですが、そのまま妊娠してしまうとOHSSが悪化してしまう可能性があるので次周期以降の移植になります。
凍結胚移植のメリット・デメリット
メリット
採卵周期は通院回数が多くホルモン注射の副作用等で体調が優れない事も多いです。
採卵の際にOHSSになる場合もある為、一周期子宮・全身ともにゆっくりと休息をとり体調を万全に整え次周期以降に移植する事で妊娠の確率を上げる事が期待出来ます。
OHSSは妊娠しないと急速に症状が改善します。
デメリット
良好な受精卵と判断されて凍結保存された場合でも、融解した後に受精卵が発育せずに移植中止になる場合があります。
各クリニックによりますが、凍結保管料が別でかかる場合があります。

私が行っていたクリニックでは凍結保管料(初年度)約30,000円、次年度以降年額20,000円でした。
凍結胚移植の方法
凍結胚は1~4個程度を一つのチューブに入れて保存された胚を一気に融解し、その中の最も良好な胚を移植します。
融解した胚の中に複数個良好胚があった場合は再凍結保存されます。
せっかくとれた卵を一気に複数個融解するのはもったいない気がしますよね。

一度に1個ずつ融解すると、その胚が移植不可になった場合せっかくそれまで通院してもらった事が無駄になってしまうよね。
だから、複数個融解します。
3~4個融解して1個移植できる、という確率でしか移植できるレベルまで発育し辛いという事なのですね。
1個でも移植できるレベルだと判断されれば1個ずつ凍結する事もあるようです。
見た目は良好な胚に見えても、妊娠まで辿り着ける胚は本当に僅かなのです。
自然周期法
生理開始10後から通院を開始し、超音波で卵胞チェックをして排卵日を探っていきます。
メリット
自分自身の自然排卵に合わせて移植していくので、本来の自然妊娠と同じように受精卵を迎えられます。
薬も使用しない為、費用を抑えられます。
デメリット
自然に任せる為コントロールが出来ず排卵するまで通院が続き、排卵するまで移植日も決まらない為通院日数が多く予定が立てられません。
人工周期(ホルモン補充周期)法
月経1or2日目から始まります。
ホルモン剤(貼り薬と膣錠)で作った周期の子宮内膜・ホルモンを利用します。
メリット
月経周期が不順だったり、基礎体温が不安定な方にはおススメです。
薬でコントロールする為スケジュールが立てやすいです。
デメリット
補充するホルモン剤は全て自費となる為、高額な費用がかかります。
妊娠判定が陽性になった後も、3~4週間はホルモン剤を継続します。
妊娠判定まで約15,000円、妊娠判定陽性後から約20,000円程度かかります。

貼り薬は長期間続きます。
肌の弱い方はとても痒くなるようです。
まとめ
凍結胚移植には自然周期と人工周期があり、
- 自然周期は費用が抑えられるが、通院回数が多くスケジュールが立てにくい
- 人工周期は費用が掛るが、スケジュールが立てやすい
それぞれにメリット・デメリットがあります。
自然周期を選択される方が多いようですが、多忙でなかなか通院が難しい方には人工周期もお勧めなようです。
薬でコントロールする為、排卵の日もわかるので安心して治療に挑めますね。
自分に合った方法を確認して、担当医に相談してみてくださいね!