妊活や不妊治療を始めると、多くの方が最初に取り入れるのが「基礎体温の計測」ですよね。
一般的には、低温期が36.5℃前後・高温期が37℃前後と例示されることが多く、「基礎体温が高い方が妊娠しやすい」と考えられています。
しかし、私の場合は低温期が36.2℃、高温期が36.8℃ほどで、平均よりやや低めでした。それでも実際に妊娠・出産に至ることができました。
本記事では、実際の基礎体温グラフを用いながら、その経過を検証していきます。
不妊治療専門クリニックで超音波検査により排卵日を確認しているので、妊活中の方の参考になれば幸いです。
基礎体温の測り方は、こちらから確認できます!

基礎体温は低くても妊娠出来る
基礎体温を計測し始めると、

全体的に基礎体温が低いなぁ。
こんなに低くても妊娠出来るのかなぁ?
と思う方も多いと思います。
基礎体温の例示では、たいてい低温期で36.5℃~高温期で37℃以上になっている事が多い為、多くの方が自分の基礎体温が低いと感じるのではないでしょうか。
私も基礎体温を記録し始めたころは、下のグラフのように低温期は36.2℃まで下がる事があったり、高温期は一番高くても36.8℃程度しか上がらないという状態でした。

こんな基礎体温でしたが、不妊治療専門のクリニックに通院し始めた時先生から、

基礎体温は特に問題ないですね。
と言われ、とても驚きました。
何故なら、基礎体温で大切なのはざっくりと低温期と高温期の2相に分かれていることだからだそうです。
基礎体温の説明で例示される基礎体温グラフは、低温期と高温期がわかりやすく分かれているものがほとんどです。

このような見本グラフを見ると、自分の基礎体温グラフは問題があるように感じてしまいますが、見本のグラフのようなきれいな2相になっていなくても心配しなくても大丈夫なようです。
しかし、基礎体温がフラットな横ばい状態だと正常に排卵している可能性が低く、無排卵の可能性があります。
一度医師の診察を受けてみる事をお勧め致します。
排卵日にガクっと下がらない
例示される見本の基礎体温グラフは、低温期が36.5℃前後で推移し、高温期に37℃近くに上がり、低温期と高温期の差が0.5℃くらいあります。
そして、排卵日には基礎体温がガクっと下がると書かれている事が多いですが、実際にはそんなにはっきりと排卵日が特定出来る程下がってくれない事が多いのではないでしょうか?
それに、自分が排卵日だと思っていても、実際はずれていたという事もよくあります。

実際の基礎体温グラフで検証してみますね。

このグラフを見ると、月経周期16日目にガクっと下がっているので、16日目が排卵日のように見えますよね。
しかし、実際は18日目に排卵していました。
(クリニックでの超音波検査で排卵日を特定しています。)
このような事がよくあるため、体温が下がったからといって排卵しているとは限らないのです。
ネットでよく見る見本のグラフはあくまで見本であり、一例に過ぎません。
よく基礎体温表を確認してみると、なんとなくは2相になっている方は多いと思います。
低温期中でも体温が高い日もあれば、高温期中に下がる日もあります。
それでグラフがガタガタしていて境目がわかりにくいですが、低温期と高温期の差は、0.3℃以上あれば大丈夫です。
より正確に排卵日を知りたい方は、排卵検査薬を使用したり、クリニックで超音波検査をしてもらうと確実だと思います。

クリニックでは、排卵検査薬と超音波検査の両方で排卵日を特定していきます。
途中で目が覚めたり、夜中にトイレに行った時の基礎体温は?
基礎体温を測っていてとても困るのは、夜中に途中で目が覚めたり、トイレに行きたくなった時ですよね。
夜中にトイレに起きてしまったり、目が覚めた時は、起きてしまった時間が何時なのか、次に起きるまで何時間あるかを把握するとよいと思います。
例)起床時間6時
・深夜1時にトイレに起きる→いつもの起 床時間の6時に測定
・朝方5時にトイレに起きる→この時、トイレに行く前に測定
このように時間をある程度把握して、測定のルールを決めておくとよいと思います。
しかし、12時に寝て3時にトイレに行って7時に起床だと5時間以上の睡眠は無理だし、何度かトイレに行けば同じ時間に測るのも難しいですよね。
私も何度もトイレで目が覚めていた周期は、いつもと違うグラフになっていました。

胚移植をした時は、妊娠しているのか気になって全然眠れずに細切れ睡眠で、いつもと全然違う基礎体温になっていました。

妊娠している周期以外はあまり37℃を超える事は無いのですが、何度も起きている周期はいつもより基礎体温が全体的に高いです。
測定ルールを決めていても、なかなか思い通りに基礎体温は測定出来ない事も多いと思います。
測定自体がストレスになって眠れなくなったりするようであれば、測定自体を辞めてしまう事もありかもしれませんね。
まとめ
基礎体温は、見本では低温期が36.5℃高温期が37℃くらいに設定されている事が多いですが、実際はもっと低くても低温期と高温期がざっくりと2相になっていれば、妊娠には問題はないようです。
夜中に途中で目が覚めたり、トイレに行きたくなった場合は、それまでの睡眠時間とその後の睡眠時間を把握して測定するとよいと思います。
しかし、基礎体温はあくまで排卵日や生理周期の参考の記録にすぎません。
基礎体温に一喜一憂したり、測定自体にストレスを感じるようであれば、一度やめてみてもよいかもしれませんね。