夫の男性不妊と私の甲状腺機能低下症で顕微授精・凍結胚移植を経て1人目を妊娠出産をしてからおよそ1年半後、私達夫婦は2人目の不妊治療を開始しました。
原因はもうわかっているし、一人目は一度目の胚移植で妊娠したから二人目は苦労しないだろう。
1回目の採卵で残り3回移植出来るだけの凍結胚のストックがあったので、残りの卵で二人目も妊娠しもしかしたら3人目まで望めるかもしれない、そんな事を思っていました。
しかしそこから実に3年、再度の採卵・6度の胚移植をしてようやく2人目を授かる事ができました。
原因ははっきりしているのに、なぜすぐに妊娠出来なかったのか結局は分かりませんでした。
二人目不妊とは何なのか、そして一人目不妊との違いをまとめました。
二人目不妊の原因とは?
近年二人目不妊になる方が増加傾向にあるようです。
そもそも二人目不妊とはどういった原因なのでしょうか?
原因① 加齢
二人目の妊娠に至らない原因の大半は、夫婦ともに年齢が高くなる事が一つの原因のようです。
第一子の出産年齢が30代以上に上昇傾向にあり、そこから更に年齢が上がり第二子を妊娠するとなるとどうしても妊娠率が下がってしまうのです。
女性の卵子は年齢が上がるにつれて老化し、男性の精子も加齢のために妊孕力(にんようりょく)という「 妊娠させる力 」が弱くなります。
このために妊娠しにくくなるのです。
職場復帰後すぐに2人目を妊娠すると、また職場に迷惑がかかってしまう・・・。
仕事をしながらのワンオペ育児に追われ 、とても二人目なんて考えられない。
こんな声をよく耳にしますよね。
子育てをしながら仕事をするのは想像以上に大変で、二人目のことを考えられるようになる頃には何年も経ってしまっていたというケースも少なくありません。
このような現代社会の構図が二人目の妊娠を妨げる原因の一つだと考えられています。
原因② 一人目出産後の体の変化
肥満は不妊の原因の一つと言われており、一人目出産前に比べてかなり太ってしまったという人は、以前より妊娠しにくい体になっている可能性があります。
その反動でホルモンバランスが崩れるほどの極端な産後ダイエットによる痩せすぎで、二人目不妊になる人もいます。
それ以外にも、出産後に子宮筋腫や子宮内膜症といった婦人科系の病気や、糖尿病の発症、性感染症の放置などが不妊の原因となるようです。
体の病気ではなくても、子育てや仕事によるストレスで心に負荷がかかって妊娠しにくくなっている人も多いです。
原因③ 一人目の出産時のトラブル
一人目の出産自体が、不妊の原因を生み出すこともあります。
帝王切開での出産で、帝王切開瘢痕(はんこん)症候群を起こすと不妊症につながります。
帝王切開瘢痕(はんこん)症候群は、帝王切開の傷のふさがり具合が悪かったことで起こります。
瘢痕化した傷から微量の出血を起こしたり、頸管粘液や血液が子宮腔に流入し、受精卵が着床しにくくなったりするのです。
また、癒着胎盤で胎盤が剥離しにくかった場合にも、子宮内膜が薄くなったりして着床しにくくなります。
二人目不妊のハードル
二人目不妊の場合、気付いた時には自分の年齢が高齢になっていたという事も少なくありません。
タイミングを取り辛い
上の子がいる場合、なかなか排卵日に合わせたタイミングを取る事は難しくなります。
ただでさえ夫と予定を合わせるのが困難なのに、排卵の日に限って上の子が体調不良になったりなかなか寝てくれなかったりとタイミングを合わせる事もとにかく大変です。
タイミングの最中に子供が起きてしまったり、ととにかく思い通りにはいきませんでした。
子供が生まれてからセックスレスになったという夫婦も多く、タイミングを取る事がより困難になっていくようです。
基礎体温が測れない
もちろん全然測れない訳ではないのですが、朝早い時間に上の子に起こされたりトイレについて行かされたりと毎日図る事が難しくなります。
基礎体温が測れなければクリニックにも通えないし、自己流のタイミング法も分かり辛いですよね。
二人目の不妊治療の条件
不妊治療専門クリニックで二人目以降の不妊治療で受診する際には必ず、
授乳は終わっていますか?
出産後生理が再開してからしか治療は出来ません。
と言われます。
クリニックでの二人目不妊の治療の条件として、
- 一人目の授乳が終わっている事
- 出産後の生理が再開している事
クリニックの方針にもよると思いますが、二人目の不妊治療を再開するにあたってほとんどの場合この条件を出されると思います。
授乳は長い子で3歳くらいまで続けている場合があります。
授乳をしている間は大抵生理は再開していない為、まずは断乳する事が不妊治療の第一歩となります。
不妊治療で通院を考えている方は↓↓
一人目の子の預け先
一人目で不妊治療専門クリニックに通っていた方はご存知かと思いますが、大抵のクリニックは子連れ禁止となっています。
その為、保育園や幼稚園に通う前に不妊治療を再開しようと思ったら治療の度に第1子の預け先を確保しなければなりません。
二人目からの初めてのクリニック通いの方は、通院回数の多さに驚くと思います。
その全てで子供の預け先を確保しなければならないとなると、通院のハードルもあがってしまいます。
急な通院で土日に子供を預けなければならない場合、預け先もなかなか確保出来ずとても苦労しました。
再度採卵や移植となると、これまで以上に通院が大変になります。
託児所も何日も前から確保しておかなければ空きがなく、土日となれば更に預けにくくなります。
結局原因不明
二人目不妊の原因は様々あるようですが、結局は原因が分からないなんて事もとても多いです。
私も追加で血液検査等してもらいましたが原因不明でした。
最初から顕微授精までステップアップしてしまっていると、それ以上の原因はなかなか見つからず、ただただ治療を続けるしかありませんでした。
まとめ
二人目の不妊治療は、
- 上の子の安定した預け先を確保したうえでの治療の再開が望ましい。
- しかし、預け先(保育園や幼稚園)の入園を待っていると自分の年齢が上がってしまう。
- 通院には職場や家族の理解が必要不可欠。
ただでさえ大変だった不妊治療ですが、二人目の治療は更にスケジュールの管理が難しくなります。
どうしてもその日のうちに診察を受けなければならない日であっても、上の子の体調が優れず預け先から呼び出されてしまってはその周期での治療は断念せざるをえません。
病院選びの条件として、子連れでもOKの病院を探すのもありかもしれませんね。