レディースクリニックで精液検査をし、不妊症の原因が精子にある場合は、男性不妊専門のクリニックを紹介される事が多いと思います。
しかし、男性不妊専門のクリニックの検査は、約20,000円以上と驚く程値段が高額です。
知らない方も多いかもしれませんが、実は泌尿器科でもほぼ同じ検査を行っています。
そしてその費用も数千円程度で出来てしまいます。
精索静脈瘤やTESE手術を受ける場合は、男性不妊専門院へ行ったほうがよいかもしれません。
しかし体外受精・顕微授精のステップアップを考えている方は、泌尿器科の精液検査でも十分だと思います。
「男性不妊の疑いがあり、詳しい検査をしたい」
「何科に行けばよいの?」
と迷っている方は参考にしてみてください。
・男性不妊と診断されて専門病院を探している方
・最終的には体外受精・顕微授精を検討している方
\男性不妊が発覚した検査って?/
\男性不妊の禁煙効果とは?/
男性不妊の自覚症状
私の夫は不妊治療を本格的に始める前から、男性不妊に対する自覚症状がありました。
「 精液量が少ない」という見た目の理由があったからです。
原因に心当たりはなく、家族・親戚にも男性不妊の方はいません。
男性不妊の病院探し
レディースクリニックでの夫の精液検査をしたところ、予想通り不良の結果でした。
詳しい検査をする為、クリニックから男性不妊専門病院への紹介状を頂きました。
しかしその専門病院を調べてみると、検査費用・治療費ともに高く、とても私たちに払える金額ではありませんでした。
とはいえ、少しでも早く妊娠したい私は、
高くても検査にいってほしいなぁ。
と思っていました。
しかし夫は、
早く次のステップに進みたいのはわかるけど、これだけは俺のペースでやらせて。
ちゃんと調べたいから、少し時間が欲しい。
珍しく自分の意見を強く主張してきたので、私も焦る気持ちを抑え了承しました。
数日後夫が、
会社の近くに泌尿器科があるから、そこに行ってくる。
と言われました。
「泌尿器科??」と思いましたが、夫が調べた結果、
男性不妊専門の病院も泌尿器科もほぼ同じ精液検査をする
と言う事がわかりました。
そして驚きなのがその費用です。
※私たちが紹介された病院の場合です。
- 男性不妊専門院→検査費用だけで20,000円以上
- 泌尿器科→数千円
さすがは不妊治療ビジネスだね。
同じ検査をするならば泌尿器科で十分でしょ。
となり、泌尿器科で予約をとる事になりました。
不妊治療専門病院と違い、比較的早く予約もとれました。
私達は男性不妊の病院選びや検査をし、
- 男性専門のクリニックは女性専門クリニックと同じくらい高い
- 泌尿器科で同じ内容の検査を、数千円でしてもらえる
- 精巣静脈瘤やTESE手術を受けないなら、結局体外受精になる可能性が高い
ということがわかりました。
泌尿器科での男性不妊検査
検査の流れ
●問診・診察
|
●検査
|
●再検査
精液検査
- 液量
- 精子濃度
- 総精子数
- 運動率
- 奇形率
採血・尿検査
- 一般検査
- ホルモン
- 抗精子抗体
- 染色体
超音波検査・触診
- 精索静脈瘤の有無
検査結果
精液検査
基準値 夫
液量 1.5~ 0.5
精子濃度 15~ 38.0
総精子数 39~ 19.0
運動率 40~ 15
奇形率 0~95 23
圧倒的に液量が少ない事がわかります。
医師からも、
自然妊娠はほぼ無理でしょう。
顕微授精であれば十分な数値です
と言われたそうです。
採血・尿検査
尿検査の結果、一部ですが逆行性射精という精液が尿道に逆行するという状態だとわかりました。
夫の場合は、前者の不完全逆行性射精でした。
遺伝なのか何かの病気と関連しているのか、原因は不明なのです。
親族に男性不妊はいないので、遺伝ではないと思うのですが・・・。
漢方薬と逆行性射精の処方箋をもらい、この日の検査は終了です。
検査・診察費も含めて、3,270円でした。
再検査
薬を処方してもらい、1週間後に精液検査をもう一回してもらいました。
結果はわずかだけ改善していましたが、ほとんど変わらない結果となりました。
まとめ
冒頭にも書きましたが、 男性専門のクリニックで検査するととても高額な検査費用がかかります。
TESE手術を受けて顕微授精したり、精巣静脈瘤手術を受ければステップダウン出来るなら受診しても良いと思います。
しかし顕微授精・体外受精へのステップアップを検討しているなら、泌尿器科の検査で十分だと思います。
高額な検査費用に困っている方は、一度泌尿器科を受診されてみてはいかがでしょうか?