初めまして、あおと申します。
この度は私のブログに訪問してくださり、ありがとうございます。
私は現在福岡市に住む、30代の主婦です。
元々は会社員として6年間勤務、結婚を機に退職しました。
その後妊活に挑戦するも子宝に恵まれる事は無く、本格的に不妊治療を開始。6年間にわたる治療の結果2児に恵まれ、現在はワンオペ家事育児中です。
これまでの治療の経緯を簡単にお話すると、
- 結婚1年後自分で出来る妊活に挑戦するが、妊娠せず。
- 不妊治療専門のクリニックに通院開始。
- 検査の結果、自身の甲状腺機能低下症と夫の男性不妊が判明。
- 自然妊娠は99%不可能と宣告され、顕微授精を開始。
- 採卵2回、凍結胚移植7回合計6年間にわたる治療で2児を授かり卒業。
仕事をしながら、よく乗り越えられたなぁとつくづく感じます。
治療を終えて一番感じた事は、
- 不妊治療にかかる費用の負担が無くなった
- 何度も通院する必要が無くなった
- 痛い思いをして治療をする必要が無くなった
- 周囲から心ない言葉を言われる事が無くなった
子供を授かった喜びよりも、辛く苦しい思いから解放されたという安堵のほうが大きいという、不妊治療の心の闇を深く痛感しました。
現在はワンオペ家事育児と忙しいながらも、穏やかな生活を送らせて頂いていますが、治療当時の苦しさは今でも忘れる事は出来ません。
それでも月日がたつにつれ、こうして当時の事をブログを執筆出来るまで回復する事が出来ました。
子供を授かっても数年は不妊治療の苦しかった思いに支配され、トラウマを抱え続けた私が、
どのようにして6年の治療を乗り越える事が出来たのか。
このブログでは、
治療内容や費用、心の葛藤を具体的にお伝えしていきたいと思います。
このブログのコンセプトは
「戦う女性は美しい」
どんな苦しい治療も乗り越えようと戦うあなたは、美しく輝いている。
そんな女性をサポートしていく
というものです。
治療が苦し過ぎて乗り越えられない、
と言う方もいらっしゃると思います。
そんな方がどのように治療を乗り越えるべきか。
私が考える不妊治療の乗り越え方は、
まずは夫婦で同じ方向を向き治療の足並みを揃える事。
どんな原因であれ、不妊治療は夫婦というチームで乗り越えるべき治療だからです。
不妊治療には、
男性不妊・女性不妊・両方に原因がある・原因不明と様々です。
テストや試験のようにどれだけ勉強して努力しても、
一つ一つの原因をつぶしていかなくては、
妊娠に辿り着く事は出来ません。
どちらか一方にしか原因がないから、と協力しなければ
永遠に妊娠して子供を授かる事は出来ないのです。
現に、私も最初は自分だけで妊活を始めましたが、
自然妊娠するためにも夫の協力が必要だし、
不妊治療を始めるにも夫の同意がないと始める事は出来ませんでした。
(高度生殖医療はで胚移植をする際は、夫の同意書が必要です。)
ただ基礎体温を測っているだけで、
排卵日を夫に伝えられずスルーされて3周期ムダにする、
とか普通にありました。
毎日基礎体温を測り、
大好きなお酒を絶ち、
真夏でもレッグウォーマーを着けて体を温める。
そんな涙ぐましい努力をしていても、
平気でタバコを吸い、
夫婦関係を持つ努力もしない、
一切の生活習慣を変える事もない。
そんな夫を見ていると、
「なんで私ばっかり・・・」
やるせない気持ちでいっぱいでした。
それが、腹を割って話し合い、
治療へ向けて同じ方向を向いて進み始めたら、
治療から1年もしないうちに妊娠する事が出来ました。
「一人で悶々としてた時間、一体何だったん??」
って程、スムーズに。
もちろん治療は辛かったけど、
一人で戦っていたわけじゃないから乗り切れました。
そんな感じで、
不妊治療って一人でやろうとしても、
タイミング法はもちろん、
高度生殖医療なんて当然挑戦出来ない。
同意書が必要という法的なルールだけでなく、
気持ちや金銭的な面も含め、
過酷な不妊治療は夫婦のチームでしか乗り越えられないから。
夫婦で協力していれば、
なぜ、今、このタイミングで、この治療が必要なのか。
それが理解してもらえる。
そのために、お互いに何を優先しなければならないのか。
採卵前に頻繁に通院するために妻のお給料が下がりそうなら、
夫が残業してサポートする。
薬の副作用で体調が悪いなら、家事を交代する。
男性不妊の場合なら、逆も然りです。
体質改善だって、
本来食べたいものを我慢するのも、
自分1人なら辛くても、夫婦2人でなら以外と乗り越えられたりするものです。
体重増加が悪影響を与えるのでダイエットするよう指導されたら、
2人で共に運動すれば少しは楽になりませんか?
それがきっかけで、ランニングやウォーキング、ヨガが
夫婦共通の趣味になるなんて事もあるでしょう。
こんな感じで、
「なんで自分だけ・・・」
と思っていた事も、夫婦2人で挑戦すれば
簡単に乗り越えられる事もあるのです。
けど、悲しい事に、
「それ私(俺)がやって意味ある?」
「原因のあるほうが治療するべき」
と、一方に責任を押し付け合う夫婦もいます。
そのようなご夫婦は、
「子供が生まれた未来」
を想像してみてください。
育児も不妊治療と同じで夫婦とういうチームでないと、
簡単に乗り越えられるものではありません。
不妊治療の段階で仲間割れしているチームは、
必ず子育ての段階でも仲間割れし、
最悪離婚に行き着きます。
苦労して手に入れた子供を、
崩壊した家庭で成長させるリスクを負わせられますか?
不妊治療の先に思い描く未来のためにも、
夫婦同じ方向を向き、足並みをそろえて治療すべきです。
不妊治療、ましてや高度生殖医療のレベルまで治療するとなると、
想像しているより遥かに、
精神的・肉体的に疲弊していきます。
周囲の何気ない言葉に傷付き、
仲の良い友だちに会う事すら憚られ、
擦り減った心に追い打ちをかけるように、
治療は体を痛めつけ、
高額な治療費を請求されます。
心も、
体も、
時間も、
お金も。
全てを奪い取られるのが不妊治療です。
そんな不妊治療を乗り越えるために、
- 治療の流れや費用を知る
- 夫婦で乗り越える方法
- 自分の心を守る方法、など。
このブログで、私が実際に経験した事を、
具体的に、嘘偽りなくお伝えしていきたいと思います。
ここからは、ブログの内容がよりわかりやすくなるよう、
私の治療の経緯いを簡単にお話しておきたいと思います。
参考程度に読んで頂けたらと思います。
私の治療の経緯
私達は思い当たる基礎疾患もない、どこにでもいる健康そのものの20代後半の夫婦でした。
「結婚したら、そのうち子供なんてできるでしょ!」
なんて楽観的な考えを持ち、
不妊治療なんて関係ないと思っていた夫婦です。
「排卵日付近に夫婦関係を持てば妊娠するんでしょ?」
という基礎的な知識はあっても、
自分の排卵日すら知りませんでした。
そんな私達夫婦がどのように不妊治療と向き合ってきたのか、
その経緯を振り返っていきたいと思います。
自己流妊活スタート
結婚した頃の私は、一言でいうと、
『誰よりも幸せな夫婦だと思われたい。』
誰よりも早く結婚して、誰よりも幸せになって、
皆から羨まれるような存在でありたい。
そんな強欲な女でした。笑
だけど、結婚も妊娠と同じで相手あって出来る事。
あれよあれよと言う間に周りから追い抜かされ、
気付けば28歳。
周囲の仲の良い友人が次々と結婚していき、
一番最後に結婚に辿り着きました。
いつも1番にやって注目を浴びたい事は、
周囲に追い抜かされる。
だからこそ、
「子供は絶対に一番に産んでやる!」
と、本来は子供好きでもないくせに、
自分の見栄のためという、
不順な動機で妊活をスタートしたのでした。
密かに基礎体温をつけはじめ、
大好きなお酒を我慢して体質改善をし、
真夏でもクーラーは29度。
飲食物は全てホット。
どんなに暑くてもレッグウォーマーと腹巻は必須。
熱中症になっても温活だーーー!!
と、少しでも妊娠に効果があると言われる事は、
全て取り入れていました。
「これで誰よりも早く妊娠するはず!」
そう思っていたのに、一向に妊娠する気配がない。
気付けば周囲はどんどん妊娠していき、
妊娠していないのは自分だけ。
おまけに、子供好きを公言していた夫は、
妊活に協力してくれない。
そんな状況が続き、私はどんどんと焦っていきました。
友人に会う度次々と聞かされる妊娠報告に、
心の中は真っ黒に渦巻いていく。
大好きだった友人達に会う事も憚られ、
LINEの通知が鳴るだけで、
恐怖で体が固まるようになっていきました。
私はそんな思いをしているのに、
一向に妊活に向き合わない夫に業を煮やし、
「何で私ばっかり・・・!!」
と、怒りをぶつける事もありました。
その時夫に、
「本当に子供が欲しいの?それとも周りが妊娠していくから、子供が欲しくなったの?」
そう問われた時、
一番突かれたくない部分を突かれたようで、
怒りと恥ずかしさでいっぱいになりました。
それから夫婦で何度も話し合い、
妊活をスタート、まずは自己タイミングに挑戦しました。
しかし、排卵日すら知らない夫とのタイミング法は困難を極めました。
排卵日というものを説明し、やっと理解してくれたと思ったら、
今度はその日をわざとすっぽかすようになりました。
毎日基礎体温をつけて排卵日を割り出している私にとって、
それは侮辱行為ともとれました。
「私は毎日毎日、好きな物すら食べられないのに、
たった1回やるだけなの夫がどうして協力してくれないの!!」
私の心は怒りで満ちていました。
当然そんな状況でタイミングをとれるはずもなく、
そこから三か月は、
ただただ時間だけが流れていきました。
「こんなんじゃ、妊娠なんて無理だよ・・・。」
そう言った私に、
「俺、病院行ったほうが良いと思うんよね。」
と、夫がポツリ。
自分の頭の中にも過っていた私は、すぐに病院選びを始めたのです。
不妊治療クリニックへ行く決心をする
病院選びを始めたとはいえ、
「病院へ行けば、不妊だと認める事になる」
私はそんな葛藤と戦っていました。
不妊治療=不妊を認める
そう思うと、どうしても決心出来ませんでした。
周りは皆タイミング法だけで自然に妊娠していくのに、
自分には出来ない。
まるで、
あなたは欠陥品だと言われているようでした。
この頃の私は、
少しでも早く妊娠したいから病院へ行きたい気持ちと、
不妊だと認めたくないから病院へ行きたくない気持ちとで、
心の中はぐちゃぐちゃでした。
妊娠出来る、出来ないで勝手に優劣をつけ、
また先を越された。
また負けた。
勝手に自己嫌悪に陥っては、
自分の中の黒い感情に支配されていました。
最初に病院へ行こうと言い始めた夫も、
結局病院探しは私任せ。
親族からも顔を合わせる度に、
「子供はまだ?」
と聞かれ、私の心は限界を迎えていました。
こんなプレシャーから解放されるなら・・・。
なかなか妊娠できない現実に限界を感じていた私は、
ようやく不妊治療クリニックの初診の予約を取ったのです。
不妊治療スタート
不妊治療クリニックの初診の予約は、
脅威の2カ月待ちでした。
これでも早い方だと言われていますが、
本当に不妊に悩まれているご夫婦が多い!
3か月分の基礎体温表を持って、
ドキドキしながら初診を迎えました。
少し怖そうな先生でしたが、
不妊の原因を詳しく説明してくださり、
その日の内に出来る検査と内診をする事に。
内診の結果、特に以上は見られなかった為、
すぐにタイミング法へと入りました。
最初のタイミング法で受ける検査の、
フーナー検査
※性交後の子宮頚管粘液中の精子を採取し、精子の数や運動を観察して頚管粘液と精子の相性を見る検査。
で、すぐに夫の精子に問題がある事が発覚しました。
続いて、私の血液検査でも甲状腺機能低下症が発覚。
夫婦そろって、問題がある事が判明したのです。
(夫婦そろって問題あるなら、そりゃ自然妊娠なんてしませんよね…笑)
それから夫の詳しい精液検査を行った結果、
医師から、
「ご主人の精子では、99%自然妊娠はしません。」
というお墨付きをもらってしまったのです。
「99%・・・?」
驚愕する私に医師は、
「顕微授精なら妊娠するよ!」
と、サラリと言いました。
実は、病院へ行く前、
「人工受精までならしても良いけど、体外受精はね~!さすがにそこまでしていらないよねー!」
と話していた私達。
しかし、99%顕微授精以外では妊娠しないと言われると、
「挑戦します!」
と、私は即答しました。
(いや、ほんと、一瞬で考えが変わりましたね笑)
病院からの帰り道、
どうやって夫に伝えよう・・・。
さすがに精子に問題あったって言ったら落ち込むよね・・・。
私は悶々と考えていました。
そう考えていると、私のスマホに着信が。
お・・・夫だ・・・!
「もしもし・・・。」
「結果どうだった?」
「実は・・・。」
夫に検査結果を伝えると、
「やっぱりね!俺だと思った!」
夫は笑いながら、あっさりと受け入れたのです。
「悪いけど、顕微授精挑戦してくれる?」
「もちろん!」
(やっぱり夫も、あっさりと考えが変わった笑)
こうして初診から1カ月後には不妊の原因が判明し、
あっさりと治療方針も決定。
自己タイミングやら、体質改善やら色々挑戦してみたけど、
どうやら私達夫婦には何の意味もなかったらしい。
高度生殖医療の力を借りて、
不妊治療をスタートさせる事となったのです。
不妊治療で夫婦の足並みをそろえる意味
不妊治療を始めてから、合計で6年。
2回の採卵と7回の凍結胚移植を経て、
私達夫婦は2児を授かる事が出来ました。
この不妊治療の経験を通し、
夫婦で足並みをそろえるべき理由を痛感しました。
私達夫婦は、自己流タイミング法を試している時、
全くバラバラの方向を向いていた。
見栄の為だけに子供を欲しがる私と、
口だけで自分では一切動かない夫。
子供が欲しいと言っている癖に、
自分では一切妊活に協力しないし、
何の努力もしない。
私はそう思っていたけど、
夫からすれば、
これまで一切子供に興味が無かったくせに、
周りが妊娠し始めたら急に子供が欲しいと言い始めて、
妊活を強要し始めた。
と感じていた。
たくさん話し合って、一応同じ方向を向き始め、
なんとか不妊治療は卒業する事が出来たけれど、
妊娠・出産も、不妊治療以上に夫婦での協力がなければ
乗り越えられない事ばかりでした。
子育ても同じです。
不妊治療ですら向き合えない夫婦は、
これからさらなる困難が待ち受ける子育てなんて、
到底乗り越えられないのです。
今でも、不妊治療中の夫の態度を思い出すと腹が立つ事もあるけれど、
あの時何度も涙を流して、
夫婦で気持ちをぶつけあったからこそ、
今では夫は、最も信頼出来るパートナーであると言えます。
自分の真っ黒な感情をぶつけ、
それを理解してくれた夫だからこそです。
不妊治療は実際、精子の提供さえあれば自分1人で治療する事も出来なくはありません。
しかし、その後妊娠・出産・子育てをする際に、
本当にそれで良いのか、よく考えてみてください。
不妊治療は、夫婦が向き合い、
互いに支え合うパートナーになれるかのきっかけになると思います。
このブログが、不妊治療だけでなく、その後の生活でも足並みをそろえられるよう、
今一度夫婦で正面から向き合うきっかけになればと思います。