歯が脱臼する事があるって知っていましたか?
歯科医院で固定する処置をしたり、抜歯や神経を取ったりと痛みや治療の期間も様々です。
治る期間にも個人差があると思います。
脱臼の疑いのある場合は医師の経過観察が必要ですので、きちんと診察してもらいましょう。
処置後に歯が変色する事もあります!
大人は想像出来ないかもしれませんが、子供が乳歯の期間はこけたりぶつけたりと口周りの外傷も多です。
その延長で歯が脱臼してしまう事もあるのです。
子供が歯を脱臼した時どのような処置をしたのか、その後の経過も含めまとめました。
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歯の脱臼とは?
歯の脱臼とは、外力により歯が骨から離れるような状態になる事で、歯牙脱臼と言うそうです。
- 完全に抜け落ちてしまうと完全脱臼
- 半分しか抜けていない状態だと不完全脱臼
となります。
完全脱臼でも歯根膜が生きている場合は、すぐに歯科医に処置してもらうと機能が再生する事もあるようです。
不完全脱臼だと元の位置に押し込んでもらうと大丈夫です。
自分でも出来るようですが、子供はとても痛がるので歯科医院で処置してもらうほうが良いと思います。
歯の脱臼後の痛みや食事
我が家で歯の脱臼騒動が起こったのは、子供が2歳の頃でした。
家の中で転倒して木の枠に口を強打
↓
口や歯のはえ際から出血
↓
前歯がグラグラし始める
翌日、歯科医院を受診すると歯を脱臼している事が判明しました。
痛みの期間
歯科医院を受診する前日の夜に怪我をしました。
その日は泣き疲れて寝てしまい、次の日の朝を迎えました。
歯痛くない?
食べられる?
痛くないよ。
食べられるよ。
翌朝には痛みもひいて食事をとれていましたが、歯はグラグラしたままでした。
歯科医院での処置・治療
食事が終わるとすぐに歯科医院を受診しました。
先生が歯を触ってみると、
前歯が脱臼していますね!
元の位置に戻すね!
そう言うと、素手でグイっと元の位置に前歯2本を押しこんで戻しました。
ほんの数秒の処置ですが、子供は絶叫、私は絶句、まさかの処置でした(笑)
レントゲン撮影
歯は元の位置に戻ったけど、神経がどのような状態か分からないので、レントゲンをとって検査しますね!
歯を押し戻された時点で絶叫・大号泣のしていました。
続くレントゲン撮影でも大暴れし、撮影するだけで30分程かかってしまいました。
2歳の子供にとっては、恐怖でしかなかったようです。
レントゲン撮影の結果、前歯の神経が2本とも死んでいる事が判明しました。
歯の中の治療
今から歯の裏から穴を空けて死んでいる神経を取り除き、詰め物をしますね。
①歯に穴を空ける
↓
②中を綺麗に除去する
↓
③洗浄する
↓
④中に詰め物をする
↓
⑤蓋をする
長い行程の治療は、子供にとっては恐怖の時間です。
歯の裏に穴を空を空けるのですが、音が怖すぎたようで大暴れし始めました。
歯科衛生士さん達が、2人がかりで抑えての処置が始まりました。
神経が死んでいるので、麻酔はしていません。
あまりの恐怖に、処置してくれている先生の指に何度もかみついてしまっていました。
かみつき防止のカバーが外れてしまう程暴れていました・・・。
歯はまだ少しグラグラしていたので、針金で固定してもらってからその日の処置は終わりました。
処置後
大暴れしたため、午前の診療時間ぎりぎりまでかかってしまいました。
小児歯科専門の歯科医院だったため、スタッフの皆さんが子供の扱いにとても慣れていたのでとても助かりました。
唇が少し腫れ外傷もあります。
処置後は、
- 食事は問題なくとれる。
- しみたりする事もない。
日常生活が送れるようになりました。
固定期間
固定してから1週間の経過観察です。
子供には針金が口の中に入っている事がとても気になるようで、何度も触ってしまい3日後には外れてしまいました。
針金が外れた為、急きょ診察してもらいました。
グラグラしてないから、針金は外しますね!
針金での固定は実質3日程で終了しました。
脱臼後の経過
脱臼してから最初は1カ月、その後は3カ月ごとに定期健診に行っています。
最初の診断では前歯2本だけが脱臼しているといわれていましたが、実は横の歯も脱臼しかかっていました。
神経に影響があったようで、たびたび歯茎に膿がたまり小さなデキ物が出来ます。
定期的に膿を除去する処置をしてもらっていました。
乳歯での脱臼だった為、永久歯に影響が出る可能性があります。
確認する為に一年に一度定期的にレントゲンを撮り、永久歯がちゃんと作られているかを確認してもらっています。
神経の死んでしまっている前歯は、次第に変色していき茶色くなってしまいました。
永久歯に生え変われば色も元に戻るので、乳歯の時に脱臼してまだ良かったのかなと思いました。
まとめ
口や歯を強打すると、歯が脱臼してしまう事があります。
不完全脱臼だと、自分で元の位置に戻す事も出来る事もあるようです。
しかし神経に影響が出る可能性もあるので、一度歯科医院できちんと診察してもらう事をお勧めします。
不完全脱臼であっても神経が死んでしまっている場合は、歯が変色してしまう事があります。
乳歯の場合はその後の永久歯にも影響が出る可能性があります。
定期的に医師に経過を観察してもらっておいたほうが良いと思います。
また、小さな子供は歯の治療はとても怖がり、大絶叫で無く事があります。
初めての歯医者さんの場合、子供の治療に慣れている小児歯科専門医院のほうが親子ともに安心して治療に挑めると思います。
家の中でも転倒して強打すると、怪我をする可能性がありますので小さな子供がいるご家庭は注意しておきましょう。